80年代後半から90年代前半頃のDior Monsieurのニット。
デザイナーはDominique MorlottiかPatrick Lavoixの時期でしょうか。
後のHedi Slimaneによってリブランディングされ細身のシルエットにロックなデザインで一躍メンズラインとして認知を広げるDior Homme以前。
ある意味イナタいともとられがちな80年代フレンチモードらしいゆったりしたサイジングや逆三角的なパワーシルエットを、丁寧な素材やパターンで作り続けていたDior Monsieur。デザイナーもLANVINなどでの経験を持つ人が多く、フレンチモードを軸にしていたのが伺えます。
柔らかいベージュにオレンジとターコイズの切り替え。質感のいいコットンリブニット。独特なフロントの切り替えに左右の肩の異なる配色。スクエアな襟の形も含めフレンチらしい遊び心。リブラインも同じ配色で入るのが洒落ててどこかフェミニンな雰囲気も。
ゆったりとした肩落ちのパターンから強めのリブで収まりのいいシルエット感。
8-90年代フレンチモードらしい色彩とシルエットは今見ると新鮮で上品。
男女共に3シーズン楽しく着れそうな一着です。
サイズ:M(着丈64cm/身幅57cm/肩幅58cm/袖丈53cm)
素材:コットン100%